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もし家が「ホラー映画のロケ地」になったら…?作品だからこそ作れた『怖家』、制作背景や撮影秘話を語る。

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「HOME STORIES」をテーマに、家を舞台とした物語を描くショートフィルムプロジェクト、filmbum ORIGINAL。

森岡龍監督が描いたのは、『怖家』というホラー作品だ。

「家」がテーマの作品を、なぜホラーという設定で制作しようと思ったのか。そして森岡監督にとっての家とはどのような存在なのか。

森岡監督へのインタビューを元に、作品の魅力を紐解いてみよう。

あえて「ホラー」というジャンルをぶつけた。ショートフィルム『怖家』の制作背景

主人公は、住宅メーカーの営業マン。商品のイメージアップのため、「ホームドラマ」の撮影場所として貸したはずのモデルハウスが、「ホラー映画のロケ地」になってしまっていたという、とんでもストーリーが描かれているショートフィルム『怖家』。

「家」というテーマでショートフィルムを制作するにあたって、なぜ「ホラー」というジャンルを選んだのか。監督の森岡龍さんに制作の背景を語っていただいた。

「企業が創る映像はどうしても広告、PRという側面が強く出てしまいます。クライアントさんとしては自社の商品を打ち出したい訳ですから、それは当然のことです。
しかし、本作はCMではなくあくまで作品ですから、普通は牽制されそうな設定を、敢えてぶつけてみました」(森岡監督)

確かに、「家」をテーマにCMや広告を制作するとなると、ホラーは最も牽制されるジャンルかもしれない。商品の印象が悪くなるような設定は避けるのが通常だ。

しかし今回の設定はホラー。そして出演者はほとんど素人、映像は一発撮りのワンカットフィルム。
他では見ることのできない独創的な映像となった『怖家』は、作品という自由な世界だからこそ描くことができたストーリーだ。

「秘密基地のようなもの」森岡龍にとって「家」とはどのような存在なのか

あなたにとって家とは?という質問に、「“秘密基地”みたいな感じでしょうか」と回答してくださった森岡監督。

小さい頃は押し入れやテーブルの下などの隠れられる場所が好きで、自分の部屋を持つようになってからは自分の部屋が好きだったそうだ。

そういえば、本作にも幽霊が押し入れに身を隠しているシーンが描かれている。

家を作る上で大切にしていることは「居心地の良さ」と「クリエイティブでいられる環境」という森岡監督は、家で過ごす“16時頃”が好きだと語る。

「夕飯について考えたり、もしかしたら誰かが遊びに来るかもな、なんて想いを巡らせる、色んな可能性がある時間」(森岡監督)

確かに16時というのは、まだ1日を振り返るには早く、そして何かが起こるならこの辺がリミットになるであろう、絶妙な時間帯だ。

秘密基地であり、そして何かしらの想いを巡らせることができる「家」という場所。

何気なく過ごしている家での時間は、もしかしたら何かしらのエンターテイメントになり得る、“可能性に満ち溢れた時間”なのかもしれない。

演技経験ゼロ! 住宅会社の社員たちが『家』がテーマの映画に出てみたら…?

『怖家』の出演者たちは、なんとほとんどが演技経験ゼロの素人。LIFE LABELとDoliveを運営する住宅会社に勤める社員たちだ。

「家」がテーマの作品に住宅会社の社員が出演するという、森岡監督ならではの粋な演出。いったいどのような気持ちで撮影に挑んだのか、出演した社員たちに話を聞いた。

ーー出演してみた感想は?

お化け役・太田愛子
後ろ向きな社員が出てくるのかと思いきや、みんな意外とノリノリ。大人になると体験できない、学芸会みたいな雰囲気で楽しかったです。社員の士気を高める目的で、他社の方も似たような施策を取り入れてみたらいいかもしれません。

ゾンビ役・関根 禎恵
数分のワンカットフィルム動画は撮影時間が短いのかな?と思っていたのですが、カメラワークのタイミングが少しずれただけでも、最初から撮影し直しに…!役者とカメラマンのタイミングを合わせないといけないのでより撮影チームの一体感を感じました。

女優役・伊藤潤子
いつもはスタッフとして、CMやPVを作る立場なので今回は、映画を作る現場にしかも演者として立ち会えてとても面白かったです。

制作スタッフ役・根津 立也
入社直後に社員で映画撮るって話を聞いた時に面白い会社だと思ってたんですが、まさかセリフ付きの役をやるとは思いませんでした…!

ーー演じてみて難しかったところ、面白かったところは?

お化け役・太田愛子
もう少しメイクの精度を高めたかった…
みんなの動きを一番俯瞰してみれるポジションだったので、それも面白かったです。

ゾンビ役・関根 禎恵
“ゾンビを演じる役者”という複雑(?)な設定ではあったのですが、”ゾンビ演技が下手すぎる役者”になってしまいました。。自分たちで頑張ったゾンビメイクと撮影の合間のゾンビごっこが楽しすぎました!笑

女優役・伊藤潤子
本物の役者さんをビンタするところ、森岡さんが「気にせず思いっきりやってください!」と言ってくれたので遠慮なくやろう!と思いつつ、やはり8割くらいの力になってしまった。。

制作スタッフ役・根津 立也
トランシーバでやり取りするシーンがあるのですが、声だけで感情を出したりするのは難しかったです。

ーー自分が思う、一番の見どころは?

お化け役・太田愛子
ワンカットムービーの中で、お化けはどうやって物件をワープしたのか。想像してみてください。

ゾンビ役・関根 禎恵
撮影舞台になっているLIFE LABELの商品「ZERO-CUBE」が、スタイリングによってお化け屋敷にもなるんだなとびっくりしました。映えスポットは作れるんだなと改めて思ったのでおうちでの楽しみ方のひとつの参考にもなるかも!?

女優役・伊藤潤子
もちろん主役の森岡さんの演技。そしてワンカットという演出が一番。あとは社員のチームワーク!

制作スタッフ役・根津 立也
カメラ回す直前に全力でカチンコ鳴らしてるので是非見てください!

演技経験ゼロとは思えない、ノリの良さが画面からも伝わってくるような社員の一体感を感じるショートフィルム、『怖家』本編はこちらから!