「家はヒューマンエンターテインメント」!気鋭のクリエイター・パイクが手がけるフェイクドキュメンタリー『こころある体操』Q&A
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役者・森岡龍が本人役を演じるフェイクドキュメンタリームービー『こころある体操』。
アートディレクターとして様々な作品を手掛けるパイクさんが監督を務めた本作は、私たちにとってとても身近な“某体操”から着想を得て作られた作品だ。
『こころある体操』のあらすじ、見どころはこちら!
今回は、“アートディレクター・パイク”という人物を深掘り。「家」や「エンターテイメント」について思うこと、本作でのこだわりなどをQ&A形式でお届けします。
アートディレクターを目指した背景や手掛けた作品は?
ーーアートディレクターを志した理由を教えてください。
小さい頃から日々何かを作ったりするのが好きでした(壊す事もw)。
そういった志向の先にたまたまの縁でアートディレクターになったのですが、最近はデザインに限らず、広い範囲でものづくりに関わる活動をしたいと思っています。
ーーこれまでの作品で特に思い入れのあるものはなんですか?
子供の頃、妹の為に作った木製のBarbie遊園地でしょうか。理由は特にないのですが。
パイクさんが手掛けた作品の一部を紹介
「こころ」は伝わるか? 『こころある体操』のこだわりや撮影裏話
ーー『こころある体操』において、特にこだわった点はどこですか?
森岡君の体操がこころあるものになれたらと、そこにはこだわったつもりですが伝わるでしょうか。
ーー『こころある体操』において苦労した点や難しかった点があれば教えてください。
短い撮影時間です。スタッフの皆さんよく頑張って下さいました。
ーー『こころある体操』のお気に入りシーンや見どころ、その理由を教えてください。
全部気に入ってますが、森岡くんが振り付けを忘れてしまって皆で大笑いしたシーンがあり、いい思い出です。
パイクさんにとっての「家」とはどのような存在なのか
ーー子供の頃に住んでいた家に関する思い出はありますか?
4歳から6歳頃、父がサンフランシスコにジャズピアノの勉強のため旅に出たあと、僕はお婆ちゃんと田舎の家で2年ほど一緒に暮らしたことがあります。
電気も通らない家で、キッチンと寝室しかなくて、毎晩蝋燭で夜を過ごしました。毎晩クリスマスみたいな気分でしたね。
朝晩薪を燃やしてお米は釜で炊いてくれたり。大人になって薪を燃やすたびに、あの頃を思い出します。
ーー子供の頃に、お気に入りだった家の場所はどこですか?
母と一緒に暮らしていたマンションは温水暖房のラジエーターが設置されてあり、雪が降ると妹と濡れたウールのグローブを乾かしながら手を温めていましたね。
そういうところが好きでした。
ーー家にいる時間の中で、どの場所や瞬間が一番好きですか?
屋上ですかね。家の半地下がオフィスになってるので、時々屋上で洗濯物を干しながら遠い向こうの高層ビルを眺めるのが好きです。
ーー家とはどういった場所ですか?
週末に家らしく使ったり、寝たりする場所ですかね。僕はそういう空間作りがいやで、なるべく全てが行える家にしてます。
なので、家も仕事も同じところで行うのが理想です。ちなみに一階は小さいカフェを経営しています。
パイクさんが考える「エンターテイメント」、そしてエンタメの未来
ーーfilmbumは「HOUSE is ENTERTAINMENT」というメッセージを発信しています。パイクさんが思う「HOUSE is ENTERTAINMENT」とはどのようなものですか?
例えば、家に合ってない家具を買って困ったり、せっかく育っていた植木がダニだらけで大騒ぎだったり、自動トイレが壊れ、気付いたら1日中トイレが流れていたり、お魚を焼きながらソファで寝てしまい火災報知器が鳴ったり。一日中何かがおこりますね。
そういう意味では、家は“ヒューマンエンターテインメント”ですね。
ーー自分にとってのエンターテイメントとは何だと思いますか?
何かを続けられるサプリメントですかね。
ーー誰しもが映像を撮ることができる時代となってきている今について、どういったことを思いますか?
あと数年後には10代の自称監督さんがNETFLIXレベルのムービーをプロデュースし、映画やシリーズ化したりすると思います。これはただのムーブメントではないかと。ザ・エンターテインメントのゆくゆくはまだまだ進化すると思います。
ーー今後映像作品を撮るとなったら、どのような作品を作りたいと思いますか?
ホラー映画には興味があります。映像も音も普通なのにストーリーが怖いホラー映画。
『こころある体操』本編はこちらから!
エンターテイメントは何かを続けられるサプリメントだ、と語るほど、エンタメが大好きというパイクさん。
そんなパイクさんが手掛けたフェイクドキュメンタリー『こころある体操』は、ついついクスッと笑ってしまう、まさにサプリメント的な作品。
森岡さんの体操から「こころ」は感じられるか、本編はこちら。